7月13日、14日と、北海道にある世界文化遺産に登録予定の縄文遺跡群の見学に行きました。
最後の遺跡。函館市の垣ノ島遺跡です。
ここの前に訪れた大船遺跡で知ったことなのですが、垣ノ島遺跡は現在、見学ができないとのことでした。
おそらくこの壁、白いところに「史跡 垣ノ島遺跡」とでも表示され、奥の茶色い壁のところが遺跡への入り口になるんだろうなあ、と思います。
茶色い壁の隙間からみて見るとこんな感じになってました。
なので垣ノ島遺跡は発掘されたものが展示されている施設で見ることにしました。
ちなみに認定されるのはおそらくこの記事がアップされる日、すなわち7月27日の20時頃。ということは、明日、オープンするんだろうなあ。(いいなあ)
☆ 2021/9/28に行ってきました!(2021/10/5記事追加) ☆
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なおこちらの展示施設には道の駅も併設されています。ソフトクリーム美味しかったですw
展示施設へ入る手前です。見学に来ていた小学生たちの集団が帰るまで少しのんびりしてました。
もともと垣ノ島遺跡は見学できていたけど、緊急事態宣言発出で閉鎖していたようでした。で、再開するタイミングとして世界遺産登録決定の翌日にするとのことで。
せっかくだから見たかったなあ、、とも思いながら、仕方ないかと諦めることに。。。
で、展示施設の外を見て周りました。結構広そうで...
建物浦の方へは通行止めにしている柵が横になってました。
あれ?このまま行けちゃうの?と思いましたけど、行きませんでしたw
道の駅に併設している展示施設「函館市縄文文化交流センター」。
施設の中。垣ノ島遺跡の当時のジオラマ、やはり高いところにあったのかあ。。
施設の中に、南茅部高校書道部の書が飾ってありました。
ここでは大船遺跡と垣ノ島遺跡の出土品を強調しているようで。
薄暗く、とても雰囲気のあるところでした。
青竜刀形石器。たまたまこういう形の石というわけでなくて、ちゃんとこの形に仕上げて作ったんだろうなあ。
出土された土器が壁に貼り付けられ展示されていました。いくつか垣ノ島遺跡、大船遺跡のものもあるようで。
大船遺跡ですが、クジラの椎骨だそうで。。すごい。。
ひときわ気になったのがこれ、漆。
八戸の是川石器時代遺跡でも漆を使った出土品があったので、ここでも?と思い見てみました。
最古の漆工品と名付けられていました。
縄文時代早期の墓より遺体の頭、肩、腕、脚から漆糸製品が見つかり、測定したらそれが9000年前に作られたものであるとのこと。
中国で発掘されたものが7000年前なのでそれよりもさらに古いもので、漆文化が中国から伝わったとされているけど、実際は日本が漆文化の発祥なのでは、と言われているようです。
うーん、年代測定の技術ってすごいなあ。。
赤漆塗り注口土器。やっぱり漆が使われていると土器も一味違うなあ。
アスファルトは世界的にもっとも古くから利用された鉱物資源とのこと。アスファルトって戦後に整備されたものじゃないんだ...そんなことを思ったりw
子供の足形が付いた土版
子供の成長記録とか、いまやっても良さそうだなとか思ったりw
そして国宝もありました。「土偶」
北海道巡りをする前にNHKでやっていた縄文に関する特番。その中で垣ノ島遺跡の土偶、カックウについて紹介していたのを見て、印象に残っていました。
八戸の是川縄文館の合掌土偶もそうだけどこの形のまま発見されるというのは本当に凄いことだよね。タイムカプセルのような頑丈なものに入れて保存していたわけではなかっただろうし、農作業をしていた地元の方がたまたま見つけたというのもすごい。。
そんな感じで展示館の中を一通り見て、最後、今回の世界文化遺産に登録される予定の遺跡の紹介をしているのを、いままで見学に行ったところのことをのんびり思い出しながら見ていました。
おそらく明日、令和3年7月28日オープン!
少し落ち着いたときにでも実際に遺跡を見にいきたいと思います。