北海道・北東北の縄文遺跡群を代表する遺跡。三内丸山遺跡。
発掘されたとき、まだ建設途中の野球場の応援席が残っているときから見てました。
遺跡への入口がいまのところではなく、少し離れたところでプレハブの案内所があり、まっすぐ歩いていくと、六本柱、大型建物が目に飛び込んでくる、(いまでは四季島の見学ツアーだけ、そこを使ってるとか?)そんな造りでした。
去年はお仕事でここに立ち寄り、その前の年は新しい展示施設を見に来たり、吹雪の中見学したりとかいろいろ見てきました。でも正直なところ、縄文遺跡と言えば、(おぼろげに小牧野遺跡と)三内丸山遺跡しか見たことが無かったので、特に何も意識せずに深く考えずに見てました。
これまで北東北の縄文遺跡群を見てきたうえで、改めて三内丸山遺跡を見学すると何か知れることがあるのではないかと思い、それを楽しみに見に行きました。
7月9日に行きました。
観光バスがいたので、どこかの見学でも来てるのかなあ?と思って中に入ると、どこかの中学生の集団がざわざわと。。
こんなとこに制服で、、、暑くないのかな?とか思うくらい暑い日でした。
幸い、入場券を買って中を見に入っていくタイミングでその学生集団は帰っていきました。
中に入ると、、二つのギネス達成してたみたいで展示してましたw
他の展示施設と比べると、改めて立派な造りだよなあ。。
発掘された柱。見せ方がかっこいい。
縄文時代前期のいわゆる縄文ポシェット。ものを入れるためにこんな時代にも工夫して作られていたのか、としみじみ。
大型板状土偶の展示もありました。
他にも様々な展示がされています。
土器の種類に分けて展示していましたw
お墓について、子供は土器に入れて埋葬していた。
ほかにも盛土や魚や貝など発掘されたもの、様々な土偶の展示などもされています。
新しく作られた縄文ビッグウォール。
久しぶりに見ましたけど、なかなか迫力あります。
遺跡見学に行く入口には縄文時代のジオラマがありました。うん、ホント規模が大きいw
クマ!?
ここから結構歩くことに。。。
歩いてすぐに、環状配石墓のあとの場所がありました。前からあったのかもしれないですが、いままで気にしたことがありませんでした。
三内丸山にも環状配石墓があったのかあ。
旧三内丸山の遺跡展示室。いまはトイレのみ使用可能になってます。
縄文時遊館が出来る前は、ここがメインの展示施設だったような。。
昔からの紹介板がそのまま残っていました。
たまに間違って入ろうとする人がいるのかな?
この日は良い天気でしたw
補修工事が終わりお目見えした、復元された大型掘立柱建物。
近寄れないようにガードが置かれていました。
六本柱の跡を保存している建物のドアにはこんなメッセージが。。
穴の直径が2メートル。そのくらい間隔をあけろとw
常にエアコンが入り適度な気温を保っているのですが、涼しくて気持ちよかったですw
ではなくて、しっかり当時の柱のあとが残っていることの凄さを感じます。だって縄文時代ですよ。何千年も前のものがこうやって残っているって改めてすごいと思いました。
他の地域では、確認して埋め戻しているところも多いなか、こうして見える状態で保管、管理していくって、見に来た人にとってはいいことだけど、とても大変だろうなあ、と感じてしまいます。
大型竪穴建物。いろんな縄文遺跡を見てきて、竪穴住居、竪穴建物、っていうのは見てきたけど、"大型"が付いてるのはここだけかもw
そして他と比べても本当に大きい、改めて実感しました!
子供の墓。
2m感覚は手すりの柱の間が2m。w
実際に発掘されたとき、どういう思いだったんだろうか。その部分はしっかり残っているけど、それ以外の周囲はコンクリートで固められてるわけで、そこには無かったのかも気になったり。
北盛土。
黄色と黒のテープで2m間隔。さすがに発掘されたもので2mはなかなかないよね。
つくづくこうやって残ってるのってすごいもので。。
掘立柱建物。
入れなかったので、中をスマホで覗きました。
三内丸山遺跡が発掘されてから30年近く。この建物がいつ建設されたかは分からないけど、春夏秋冬、しっかりと耐えている造りというのもすごいなあ、と思いました。
土坑墓。ここもそのままの形でしかし周囲はしっかりと囲んで保存されてました。
竪穴建物も復元されて残ってます。
御所野遺跡で見た土葺きスタイルもありました。
近くの三内西小学校の児童たちが作ったものみたいw
南盛土。
ここもそのままの形で保存されています。
2m間隔は黄色と黒のテープか。。
こうして発掘する技術もスゴイな、と思うもので。。
見学のあと再び建物へ入りました。
板状土偶の製作体験などもできるところもあります。
さっきの縄文ビッグウォールのところは作業室になっていて、そこで作業している様子も見ることが出来ます。
外に出てきました。最後に食堂でソフトクリームでも食べようかと思ったら、訪れたときは平日お休みだったので、食べれずじまいでした。。残念。
久しぶりに訪れた印象としては、施設内に、発掘されたものの展示が意外と多くなかったなあ、、、縄文文化を伝えるための様々な展示や映像はあるのですが、もっとたくさん様々な発掘されたものが展示されている印象だったので。。
もちろん、ほとんどここで発掘されたものが展示されているし、そのジャンルは多岐にわたっていますし、なにせ見学できるエリアがかなり広くなっているので、見ごたえは十二分にあると思います。
北東北の縄文遺跡を見てきて、そのうえで意識して三内丸山遺跡を見たので、ここの凄さを実感することが出来ました。
この記事を書いている7月15日時点で、間もなくユネスコで審議が始まるとのこと。
世界文化遺産に認定されたら、またドッと多くの人が訪れるんだろうなあ、と思いますw
あ、北海道の縄文遺跡群も、昨日、一昨日と見てきたので、それもまた別途記事にしていきたいと思います。