青森県の在来線存続の行方(JR大湊線、八戸線)

東北新幹線新青森駅開業に伴って、
東北本線の八戸~青森間が、並行在来線として「青い森鉄道」へ移管されることになってます。

それに基づき、東北本線沿線にある次の2つの路線の存続が問題となってました。

 ■大湊線野辺地駅大湊駅
 ■八戸線八戸駅久慈駅


大湊線野辺地駅大湊駅

- 上北郡野辺地町から、下北半島へ北上しむつ市までの本州最北の路線で、
西には陸奥湾、東には横浜町で菜の花畑を見ることが出来ます。
現在は、青森駅から東北本線直通の快速「しもきた」や、
八戸~大湊間で、ジョイフルトレイン「きらきらみちのく」が運行されてます。
海風の影響をもろにうける路線の為、冬場など運行中止になったりすることもあります。

野辺地駅

- 野辺地駅は、東北本線(青森~八戸)の中間に位置し、東北本線大湊線の接続駅で、
東北本線の特急列車の停車駅となっており、下北方面、上北地方の中核の駅となってます。
東北新幹線開業によって、経営が東北本線から青い森鉄道になります。
その為、JR路線が隣接しなくなる大湊線がありました。


八戸線八戸駅久慈駅

- 青森県八戸市岩手県久慈市にまたがっている太平洋沿いを走る路線です。
こちらも、ジョイフルトレインうみねこ」が運行されてます。

八戸駅

- 2002年、東北新幹線盛岡~八戸間開業によって、
八戸駅は、JRで東北新幹線東北本線八戸線第3セクターとして青い森鉄道が入っています。
新青森開業で、東北本線青い森鉄道に移管され、
八戸駅ではJRでは東北新幹線の運営をすることになるのですが、
こちらも在来線としては、JR路線が隣接しなくなる八戸線がありました。


もしかしたら、バス路線になるのでは?とか思ってちょっと不安に思ってましたけど、
地元紙には、JR側の回答として両路線とも継続する。とのことでした。

正直、ほっとしてますw

とすると、今後これら両路線はどのようになっていくのかなあ~と考えてみました。
特に、大湊線が気になります。

下北半島への移動にジョイフルトレインを走らせたりするなど、
現在、注目されています。
また下北地方からは野辺地駅接続で青森、八戸・東京方面への移動には必須の路線になってます。

2010年の東北新幹線開業後、野辺地駅大湊線存続を得たわけですが、
接続する野辺地駅は、私鉄路線が運行している為、今よりも料金、時間の面で不便になると思われます。


そこでこういう案は…。

今回開業する、東北新幹線新青森~八戸間。
新たに七戸駅(仮称)が設置されます。
そこで、

1.南部縦貫鉄道の復活。

南部縦貫鉄道(七戸~野辺地)を線路だけ復活させ、大湊線から直通で
新幹線七戸駅への接続させる。

2.DMV運行

大湊線DMV(Dual Mode Vegucle)を走らせ、
野辺地駅より、国道4号線を利用し七戸駅へ接続させる。

などすることで、下北半島からの新幹線接続が便利になるのでは。。。

まあ、こうは書いてみたものの、
費用対効果を考えると、実現は難しい話です。

1. 廃線となった路線を復活させ、接続させるとなると、
地元とJRの協力が必要だし、
路線を復活させるほどの利用者は見込めないだろうなあ~と思います。
野辺地までは、国道4号線を利用する手段がとられるだろうなあ~と思います。

2. まだ試験的にJR北海道で運行しているものであり、北海道での脱線例を考えると、
大湊線の強風は危険ですし、渋滞による遅れが新幹線接続に影響するとなれば、
かなり設置には慎重になるかと思います。
あと、高いッ!!ってことも。

とイロイロ書きましたけど、
いずれにせよ大湊線八戸線ともにJRが残るということで、
ちょっと安心しました。

2010年には大々的に東北新幹線全線開通を行うのかなとは思うんですけど、
その一方で、新幹線開業によって左右される在来線の行方にも注目です。



ちなみに、2015年開業予定といわれている北海道新幹線新青森~新函館間)。
JR津軽線(青森~蟹田~中小国~三厩)は残り、
JR海峡線(中小国~知内)はそのまま、北海道新幹線となり
その線路を新幹線が走行することになります。

青森県の鉄道体系が2002年以降徐々に変わっていきます。
北海道新幹線の県内開業後の、県内の交通体系がどうなっているか、
いろいろ注目していきたいと思ってますッ。